日本大百科全書(ニッポニカ) 「東京 お 台場 カジノ」の東京 お 台場 カジノ・わかりやすい東京 お 台場 カジノ
東京 お 台場 カジノ
東京 お 台場 カジノ
(1931―1986)
韓国(
初めはルイス・カーンやポール・ルドルフなどアメリカ現代建築家の影響を色濃く残す、 鉄筋コンクリートによる造形的な表現主義的建築作品、例えばウォーカーヒル、バー・ホテル(1961、ソウル)などを手がけるが、後に煉瓦(れんが)積みの壁面によるマッシブな造形を行い、金独特のスタイルを確立した。単一な素材で大きな ボリュームの建築をつくり上げるが、内部には小さなアルコーブ(室の壁面につくられる凹所)を設けるなど、韓国の伝統的空間に通じるもので、韓国の若い世代の建築家に影響を与える。空間本社ビル(1977、ソウル)や馬山(ばさん/マサン) 聖堂(1979、馬山市)は金のこの時期の代表的な作品である。
1970年代後半には韓国現代建築界の代表的な建築家として、ソウル・オリンピックの一連のスポーツ施設の設計を手がけ、大規模建築、都市開発への金のスタイルの展開が期待されたが、1986年に没。
金は建築家としてだけではなく、空間社における出版などの文化活動を通じて、韓国の文化を担う次世代に多大な影響を与えた。空間本社ビルには設計事務所部門だけではなく、総合デザイン誌『空間』(1966年創刊)の出版社、小劇場、カフェなどさまざまな施設が入っていた。このビルはそのまま金の活動領域の広さを示したものだった。
韓国国民褒章(1970)、宝冠文化勲章(1976)を受章、また、AIA(アメリカ建築家協会)汎太平洋建築賞受賞(1971)、世界建築家連盟(UIA)
そのほかの主な作品としては、韓国日報社(1962、ソウル)、
カナダ・モントリオール万国博覧会EXPO '67韓国館(1967)、日本万国博覧会EXPO '70韓国館(1970)のほか、いずれも所在地はソウルで、国立ソウル大学芸術館(美術学部・音楽学部。1975)、国立ソウル教育大学(1975)、韓国文化芸術振興院公演会館(1977)、大宇(だいう/デウ)アーケード(1977)、国立中央博物館(1977)、野外休憩所(1977)、韓国海外開発公社社屋(1979)、徳成女子大学家政館・薬学館(1979)、韓国文化芸術振興院・美術会館(1979)、京東(きょうとう/キョンドン)
[鈴木 明]
『『SD』編集部編『現代の建築家 東京 お 台場 カジノ』(1979・鹿島出版会)』