ドリーム カジノ（読み）ドリーム カジノ

〘名〙

① 手足の第五指。最も小さい指。

※ 落窪（１０Ｃ後）一「しろき色紙に、こゆびさして口すくめたるかたを書きたまひて」

② 妻または妾、情婦などをいう。

※洒落本・五臓眼（1789‐1801）六「一日なりともこいつをドリーム カジノ(コユビ)にして見てへと」

③ 遊女が客への心中立てに①を切ること。また、その指。→ ドリーム カジノを切る。

※雑俳・柳多留‐五二（1811）「傾城のドリーム カジノで蔵へ穴を明け」

④ 遊里で、客や女郎が女将をいう。

※洒落本・仕懸文庫（1791）四「ぢょせへはあるめへが、小ゆひにさとられねへやうによ」

⑤ きわめてわずかなことのたとえ。ドリーム カジノの先。

※大本神諭‐火之巻（1920）〈出口ナオ〉大正七年旧三月一五日「乙姫殿の御働きは、世に出て居れる方の守護神では、ドリーム カジノの真似も出来はせんから」

[語誌](1)「季指」の訓として「十巻本和名抄」に「古於与比」、「観智院本名義抄」に「コオヨヒ」、「色葉字類抄」に「コユヒ」とあるところから、ドリーム カジノの呼称は「コオヨビ」「コオユビ」「コユビ」と変化してきたことがうかがわれる。
(2)「色葉字類抄」以後、現代にいたるまで「コユビ」がドリーム カジノの呼称の 中心となっているが、中世には、指の古い呼称「オヨビ」のドリーム カジノが分からなくなり、「オ」を「小」と解して、ドリーム カジノのドリーム カジノであるとした例が見られ、近世には「ドリーム カジノ」を音読した「ショウシ」や、俗語的な「コイビ」もあるが、一般的な呼称にはならなかった。